三日坊主日記

おぢさんとジャックラッセルの暮らし

小っちゃい怪獣 2023.09.26

晩夏の無い季節。

 

先週の雨ですっかりと気温が下がった。

暑さ寒さも彼岸までと言うが彼岸前ですっかり気温が落ちた。

夏の朝の様に濃い霧が張った今朝

夜は猫たち5匹が俺のベッドに…ベッドが狭いんだが

 

今やレジェンド的扱いのシンガーソングライターのユーミン

姉の影響で聞き始めた若い頃。

松任谷姓になってからもLP時代はアルバムを買ってたが

何故かCD時代になり辞めた。

俺的にはベストだった紅雀が売れなくて大事だったらしい。

 

学生デビューで上京だが、なんせ学生で金が無い。

そんな中、高校時代の同じクラブ仲間が当時住んでた三鷹

アパートを変えて引っ越してきてから違う大学の知り合いに出会い

チョットは視野が広がった。

夕方散歩帰りの空には半月 もうすぐ中秋の名月になる

こちらはしがないFラン大学生に対して同窓は六大学の一角の法政。

ヤツは正直、シャレで受けたらしいが受かってしまった。

本命は国大の新潟法学部だったが上京して来た。

 

ある日アパートに帰宅したら郵便受けに手書きのメモが在った。

ヤツが三鷹駅前のアパートに越して来たからあいさつ代わりに

来てみたが不在なのでメモを書置きしとくとの事。

 

同じ市内でもこちらはどの駅からも10~30分かかる安アパートに対して

三鷹駅徒歩10分のアパートを見つけて引っ越してきたようだ。

駅から10分なので俺のアパートからだと徒歩10分ほどの距離になった。

 

当時はまだ携帯なぞ普及前で連絡は公衆電話の時代。

大らかな時間が流れてたんだろう、そんな距離でもハガキで

連絡してた時もあった。

 

ヤツは法政なので総武・中央線。一番引っ込んだ感じで三鷹

アパート探しをしたんだとか。

上京初年度は親戚の紹介で、と或る下町で暮らしたが水が合わないと言うか

田舎でも町の中心地で育ったヤツのは暗く仕方ない下町だったらしい。

逃げるように三鷹に来たらしい。

法政なので関東近辺の学生が多く、多いと情報的には色々と多岐に渡る。

コンサート何かは当時はチケットぴあが大手で幅を利かせてたそこの情報を

掴んでくる奴が居てマンハンタートランスファー中野サンプラザでの

コンサートは最前列で見れたりもした。

 

その情報の伝手でもナカナカ取れないユーミンのコンサートも1度だけ

行ったが何故か冷めた感じで見てた自分も居た。

(一番盛り上がったのは井上陽水が来てたようで2階席最前列に居た)

 

その後、ヤツは地元の公務員になり、年に何度か研修で上京する事が

年に何度か有る身分。上京の度に俺のアパートで1~2泊して杯を

交わす年月が流れたがそんな年月も俺の帰郷で終わった。

 

今でも年に数度、夜の誘いで会ってたが、ヤツの親御さんの介護の時期に

入り、ここ2年ばかりご無沙汰になってる。

こちらは10年前に親の介護が終わってるのでその大変さは知ってるので

あえて、こちらからは誘いはしない。

 

そのせいか、呑みの〆にいつも行く「秋野倶楽部」と言うピアノバーも

足が遠のいた。

 

ママがヤツの中学の同窓で在京時代に都内でスナックをしてたとの事。

ママ自体はジャズ歌手なんだが正式デビューはしてないが歌唱は上手い。

在京時代に知り合った同じ水商売してたマスターと知り合いって結婚。

一女をもうけ、その後に何故か嫁さんの田舎に移譲してきた。

 

マスターは六本木のバーの雇われマスターをしていたらしいが、在京時の

伝手でミュージシャンの知り合いが多く大館でも知り合いのミュージシャンを

呼んでこちらで結成したバンドとのコラボを何度も開催してた。

 

移住当時、娘はまだ小学生。店のお開きで夜食を食べようと

まただ開いてる食べ物屋とかで何度も会食した。

 

マスターは50前後の頃にスピリチャル的な事に心酔してたようで

チョット危うさを感じたが、話を聞いたら父親が同じ年頃に急逝したとの事。

自分も父と同じように逝っちゃう危惧が在ったようだ。

残念な事に予感は的中し、急逝した。

新しい事業を起こしたばかりで、出だしは良かったがその後に失速。

経営者仲間では心労が祟ったと言われてる。

 

マスターの葬儀で高校生になってた一人娘の紗良ちゃんが鎮魂歌として

アベマリアをピアノを弾きながら歌った。天使の歌声だった。

 

彼女は大学進学を辞めて歌手に。

20前後の頃にビンボー旅行して日本全国を見て回る旅に出てた。

その後に店でもコンサートを何度か。

正直、歌は声質・音程とも抜群に上手いんだがママの歌の迫力が無い。

マダマダ人生経験が足りないのだろうと感じた数年前。

その後に今回のコロナ過が来て全く外には呑みにも出ない年月が過ぎたが

年月は流れる。

 

彼女も卒業して10年の節目。

所属している事務所のキャンペーンか東京でのリサイタルを何度か

小さいながらも開催してる。

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何かキッカケさえ有れば表舞台に出るだけの実力は付いて来てる。

 

秋野紗良。名前の由来はサラ・ボーンとの事。